神奈川不正経理 県警も「預け」など14億 15〜20年度 職員117人関与(産経新聞)

 神奈川県警は5日、業者に物品を架空発注して裏金をプールする「預け」などの手口で平成15〜20年度に、約14億円の不正経理があったと発表した。職員による私的流用はないという。県警は監督責任のある幹部や不正経理に関与した職員を処分する方針。神奈川県庁でも先月、14億5千万円の不正経理が発覚したばかり。

 県警の調査結果によると、不正経理のうち県費は約13億1千万円、国費は約9千万円。関与した職員は117人(うちOB5人)で、業者は168社。

 手口は「預け」が最も多く、本部や警察署の102部署で5685件、約7億3千万円に上った。ほかに、物品の納入と会計処理の時期をずらす「翌年度納入」(約2億8千万円)、「前年度納入」(約2800万円)▽代金を先払いし後日納入させる「先払い」(約9千万円)▽契約と異なる物品を納品させる「差し替え」(約390万円)▽契約前に納入させる「契約前納入」(約1億7千万円)−などが確認された。

 不正経理の理由について、県警の冨岡昭彦会計課長は「預けをすることで費目に関係なく何にでも使える」とし、ロッカーなどを購入したという。

 業者が廃業したり、「預け」を廃止しようとした場合、職員側が残額を商品券、ビール券として受け取っていたケースが81部署で約3400万円あったという。使途について冨岡会計課長は「事件解決の打ち上げで一部使ったということも聞いている。金券ショップなどで換金していたとみられる」と説明した。

 渡辺巧県警本部長は同日、不正経理を報告した県議会の防災警察常任委員会調査会で、「誠に申し訳なかった。再発防止に努める」と謝罪した。

【関連記事】
神奈川県警でも「裏金あった」 職員122人が回答
裏金問題「私的流用はない」と神奈川県警
千葉県警で5億7千万円不正経理
農水省で1億円の不正経理 翌年度納入など駆使
【News解説】在任10年…よどんだ水は腐る

小沢一郎氏 幹事長続投を表明 (毎日新聞)
長時間作用型のインフル治療薬を承認申請―第一三共(医療介護CBニュース)
温室効果ガス25%削減で3案提示 政府の「行程表」論議スタート(産経新聞)
民主七奉行の小沢氏批判 声上げた途端に…(産経新聞)
<雅子さま>病状は大きく改善 東宮職医師団が見解(毎日新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。